「亜獣譚 6巻」～ネタバレ・感想・無料試し読み紹介～

この刃が貫くのは害獣だけではない　人が異形の獣と化す病、害獣病が蔓延する世界。　様々な想いを断ち切り、エドゥルから帰還したアキミア。その一方で恋人のソウは、ノピン大統領の専属看護師に任命された。そしてソウが出会ったのは、アキミアのかつての級友、ユメカミ。　ユメカミの脳裏に蘇る、絶望と共に生きた己の過去と、唯一の光であったアキミアの姿。　二人の出会いは、「もうひとつの仕事」をアキミアが担うことになった重要なきっかけでもあったーー　物語の広がりと深さがさらに増す、待望の最新第6巻。

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亜獣譚とは
亜獣譚6巻のネタバレあらすじ
亜獣譚6巻のネタバレと感想
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亜獣譚とは

この国では身体が徐々に獣になる病気「害獣病」が蔓延しており、感染経路は主に性交渉と妊婦による母子感染となっていました。
感染した母から生まれる子供の殆どは害獣になった状態ですが、ごくまれに人間の姿で生まれてくる子供がいます。
生きている間は人間で、死んだ時に害獣化する彼らを「ヴィエドゴニャ」と呼ばれていました。

ヴィエドゴニャであるアキミヤ・ツキヒコは、自身を助けてくれたホシ・ソウに弟を助ける為といって結婚を迫り、ソウを騙して害獣病をうつしてしまいます。

アキミヤ以外の男性と結婚出来なくなってしまったソウは、アキミヤを恨みながらそれでも彼から離れる事が出来ないでいました。

一方ヴィエドゴニャであるソウの弟のチルは、害獣と心を通わしそちらの世界へ行くことを望んでいたのですが…

亜獣譚6巻のネタバレあらすじ

害獣駆除兵55名がエドゥルへ拉致されその五日後54名が研修に行ったと記憶を改竄されて帰ってきました。
そして半月程経った現在拉致された駆除兵55名のうち19名とその他5名が辞表を出しエドゥルへ移住するという異常事態がノピンで起こっていました。

唯一記憶を改竄されていないアキミヤの話を聞く為に、婚約者のホシと友人であるユメカミになら何か漏らしているかもと大統領は女子会を開きます。

しかし二人ともエドゥルでの話は何も聞いていないらしく、過去を何も話さない為学生時代の話を聞きたいとソウが言うと、ユメカミが昔学生時代にアキミヤに助けてもらった事を話だしました。
醜い見た目のユメカミは小さいころから虐められており、偶然害獣から助けられた彼女はアキミヤに憧れを持つことになりました。

アキミヤの婚約者だから嫌われていると思っていましたが、そうではないと気づいたソウは彼女に私があなたを好きになるのであなたは楽になれると手にキスをしました。

何事もない様に振る舞うユメカミですが、ソウが出て行った瞬間手が震え出します。
自身が弱く醜く汚いと自負しているユメカミですが、服も髪も病院も大統領から与えられている彼女が唯一自分が露出している手にキスをされたことでソウに対する思いが変わっていくのでした。

ソウの影響で昔を思い出すユメカミは、アキミヤを羨ましく感じていたのに一度も妬ましくは思った事がありませんでした。
一年の頃から周りから一目を置かれていたアキミヤに偶然でも助けられたユメカミは、誰からも避けられていたアキミヤに勝手に仲間意識を感じ、姿を見る度彼を目で追っていました。

ある日アキミヤが大型の害獣を仕留め、その死体を崖の上から眺めていたユメカミはクラスメイトに押されて、運悪く害獣の傷口から体内で溺れてしまいました。

空気に触れていない肉の中に落ち、血液が体内に混入した事で害獣病に感染してしまったユメカミは、担任のハラセによってクラスメイトに害獣病に感染してしまった事がバレてしまいます。
売春をしていたのではないかと蔑まれ、薬を何度も隠された彼女はいつの間にかクラスメイト二人をを殺してしまっていたと面会に来たアキミヤに語りました。

殺人の罪で拘束されたユメカミに大統領からその年に一番貢献した人物に送られるという褒章を授与してもらったというアキミヤ。

その後面会に来ることはなくなりましたが、一生牢獄の中にいるはずのユメカミが大統領秘書になれたのはアキミヤのおかげだったのです。