
クリスタにベクターレイヤーとラスターレイヤーがあるけど何が違うんだろう

そこ分かりにくいよね、解説しよう!
ラスター形式
普通にイラストを描いていると、こちらのレイヤーを使用していると思います
1pixelの点が縦横と格子状に並び構成されたデータです
点のみで構成されているので、色を重ねたり濃淡を表現したりするのに優れています
逆にサイズ変更をすると点の配置がズレ、画質が劣化します
ベクター形式
複数の点の位置とそれを繋いだ線や色を数値として記憶し再現する形式です
線の太さやカーブ等も数値として記憶されています
点から計算して線を再現しているので、サイズ変更しても画質が劣化したりしません
逆に細かい描写や色を重ねて塗り込むということは出来ません

へー、なるほど

もう少し詳しく説明するよ(こいつ絶対わかってねーな〉
ラスターとベクターの違いを比較!

この画像をラスターとベクターで比較してみよう
ラスターレイヤーの場合

こういう感じで見えない方眼紙の中に1点1点色が置かれているよ
ベクターレイヤーの場合

黄色の線の中に緑の点と線があるね

これは制御点と中心線を表示させたものだよ

なるほど!
ラスターでは色が全て点で記憶されてて、ベクターでは記憶された制御点から計算して画像を描写しているんだね
ラスター画像とベクター画像を拡大縮小してみた

ラスターとベクターの大きな違いは画像を拡大縮小してみたらよくわかるよ

ラスター画像を拡大縮小してみよう!

やっぱりぼけぼけになるなぁ

次はベクター画像をやってみよう!

すごい!綺麗なままだ!
ラスターレイヤーをベクターレイヤーに変換させる方法

ベクターレイヤーで線画描こうと思ったのに間違えてラスターレイヤーで描いてたよー

変換機能を使えばラスターからベクターに変換する事も出来るよ
レイヤー→レイヤーの変換を選択
種類の所の下矢印からベクターレイヤーを選択しOKを押す

出来た!けど・・・うーん・・・

細かく調整すればもっと綺麗になるだろうけど・・・

最初からベクターで描いたほうがいいな
ベクターレイヤーは塗りつぶしと色交ぜが出来ない
線を描くのには適しているベクターレイヤーですが、色の塗りつぶし(バケツ機能)と色交ぜは出来ません
※illustratorでは塗りつぶしが出来ます
ラスターとベクターでほっぺをぼかしてみました
ラスターでは綺麗にぼかせていますが、ベクターではエアブラシで回りを塗ったようになってしまいました

塗りはやっぱりラスターの方がいいね
まとめ
形式 | ラスターレイヤー | ベクターレイヤー |
メリット | 色の重ね塗りやぼかしが出来る | 拡大縮小に強い |
デメリット | 拡大縮小には適していない | 複雑な画像表現が出来ない |
それぞれメリットとデメリットがあります(今回解説したもの以外にも)
どちらが良いというのはなく、使い分けが重要になります
とりあえずは線画はベクター、塗るのはラスターで使い分けるといいと思います
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